【洋楽アルバム】Wilco 「Yankee Hotel Foxtrot」レビュー

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Yankee Hotel Foxtrot

さて今回は、Wilco(ウィルコ)の「Yankee Hotel Foxtrot」をレビューします。
Wilco(ウィルコ)はアメリカのオルタナティブロックバンド。
オルタナと聞くと、激しめのロックを想像しがちですが、このバンドはゆったり優しめの曲が多いです。
どちらかというとフォークやカントリーっぽい雰囲気の音を出すバンドです。

Wilco(ウィルコ)「Yankee Hotel Foxtrot」レビュー

Wilco(ウィルコ)の「Yankee Hotel Foxtrot」は、2002年発売の4thアルバムです。
前述したように、フォークやカントリーの要素を取り入れながらも、古臭くない音です。
優しいメロディが心を落ち着かせてくれる1枚ですね。


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では全曲レビューします。

1.I Am Trying To Break Your Heart

1分ほど続く不穏なイントロから、気だるいボーカルが入る、静かなオープニングナンバー。
淡々としつつも優しいメロディに、トラックはかなり前衛的。
アコースティックギターとキーボードをメインにしつつも、不協和音が入ったり、なんの楽器かわからない音も散りばめられています。
これは言葉で伝えられない1曲ですね。

2.Kamera

やや難解な1曲目とは変わり、軽快なポップナンバー。
重なるアコースティックとエレキギターの調べが気持ちいいですね。
オクターブ上のコーラスがついてまわるのも非常に心地よいです。
低音ながらも非常にグッとくる歌メロディも秀逸な3分間ポップ。

3.Radio Cure

暗めのアコースティックギターのアルペジオとドラムのフレーズから始まるポップソング。
序盤のボーカルも低音で暗めのメロディ。アコースティックギターのアタック音まで聴こえて、非常に緊張感のある曲です。
サビに入ると鉄琴のようなキーボードのフレーズが入り、可愛らしさがプラスされます。
歌もメロディアスに。ラストのかすれ声で感情を込めた歌で一気に持っていかれます。

4.War On War

アコースティックギターのストロークが軽快なポップソング。
3曲目「Radio Cure」のようなシリアスな感じはなく、楽しげなナンバー。
これもメロディが秀逸なナンバーです。
また、多重コーラスも綺麗で、曲自体がもつ楽しい雰囲気を格上げしてくれます。
トラックもいろんな音が重なり、ただのポップソングでは終わりません。とくに間奏のキーボードなんかはなかなか面白いフレーズです。

5.Jesus, Etc.

しっとりバラード。Wilco(ウィルコ)流のジャズバラードですかね。ノラ・ジョーンズも歌っていましたね。
静かなドラム、ベースにキーボード。
そこに乗っかる優しいメロディのボーカル。
多重コーラスにスライドギターやストリングスも入り、気持ちのいい音ばかりで昇天してしまう1曲。

6.Ashes Of American Flags

カラッとしたアメリカン・ロックで使いそうな楽器の音に、ゆったりしたメロディを乗せたロックバラード。
このメロディに加えて、だんだん残響を多用した壮大なトラックになり、完全にWilco(ウィルコ)ワールドに引きずりこまれます。
テンションが上がるといった類の曲ではなく、じっくり腰を据えて聴きたい1曲。

7.Heavy Metal Drummer

曲名とは裏腹なポップソング。
軽快なドラムにアコースティックギターのストローク。言葉多めのメロディアスなボーカル。一緒に歌いたくなる楽しいメロディです。
さらに間奏にはピコピコシンセも入り、かなり賑やかです。
ライブで聴いて踊りたい1曲ですね。

8.I’m The Man Who Loves You

歪んだギターのグリッサンドから始まるカントリーロックナンバー。
イントロを聴くとかなり濃い曲に思えますが、歌が入るといきなりポップなカントリーに。アコースティックギターの響きが効いていますね。
間奏のギターソロも楽しいし、ところどころに入るホーンも賑やかだし、カントリー調ながらも私の中ではパーティーチューンですね。

9.Pot Kettle Black

Wilco(ウィルコ)お得意のアコースティックギターをベースにしたメロディアスなロックナンバー。
かなりシンプルな演奏に、丁寧に囁くように歌われるボーカルがマッチします。
それでもサビにはロックな漢気を感じられる不思議な曲。この雰囲気はありそうでないですね。
Wilco(ウィルコ)オリジナルな1曲と言えるでしょう。

10.Poor Places

リズム隊のない、SE的なキーボードの音に乗っかるボーカルから始まる幻想的なナンバー。
少しずつ各楽器のフレーズが重ねられ、壮大な展開に。そのまま轟音になると思いきや、ピアノだけになったり、アコースティックギターの弾き語りになったり、かなり不思議な曲です。
でも一貫して歌メロが素晴らしいから聴きやすいんですよね。
言葉では伝えられない素晴らしさをもつ1曲です。

11.Reservations

ラストは涙を誘う美しいメロディのバラード。
ピアノと歌をメインに、周りで細かいノイズが聴こえる繊細なナンバー。
歌メロディも非常にシンプルですが、シンプルで壮大なトラックと絡まって、美の極みです。
ひとつひとつの音は普通なんですが、合わさるとこんなに美しくなるんだなと思える1曲。

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レビュー総括と感想

これは名盤でしょう。
私の中では「現代版フォーク」というのが1番しっくりきます。
フォークの良さは吸収しつつ、トラックは現代の音を使うことで、他にはない心地よさを生み出しているのではないでしょうか。

聴きどころとしては、ボーカルのメロディと細かい演奏のフレーズですね。
ボーカルは基本的に低音なのですが、不思議な包容力があり、非常に心地よく聴けます。

また、キーボードやギターなど、要所要所でキラーフレーズ入れてくるのもニクいてすね。
普段音楽を聴かない人でも、マニアな人でも楽しめる名盤ですね。
Wilco(ウィルコ)の「Yankee Hotel Foxtrot」おすすめです。

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