【洋楽アルバム】Radiohead 「In Rainbows」レビュー

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In Rainbows[輸入盤CD](XLCD324)

さて今回は、Radiohead(レディオヘッド)の「In Rainbows」をレビューします。
Radiohead(レディオヘッド)はイギリスの5人組バンド。ロックの枠は完全に超えてしまっている世界的バンドです。
メンバーチェンジや脱退が 全くなく、デビューからずっと同じメンバーで続けているのもすごいですね。

Radiohead(レディオヘッド)「In Rainbows」レビュー

Radiohead(レディオヘッド)の「In Rainbows」は2007年発売の7thアルバムです。
もうこのアルバムが出た時点で、世界でもトップクラスのバンドになっているので、初々しさ等はありません。でもベテランの味というのも違うんですよね。とにかくひたすらに高いレベルの楽曲たちが揃ったアルバムです。


では全曲レビューします。

1.15 Step

エレクトロ調の5拍子ドラムトラックに、突然入るトム・ヨークのボーカル。
しょっぱなからトムの声が聴けると嬉しくなりますね。
その後クリーントーンのギターのリフが入り、バンドっぽさがプラスされます。
メロディがしっかりあるという曲ではなく、エレクトロニカなのかロックなのかもよくわかりませんが、1つ言えるのはとにかくひたすらにカッコいいということだけです。
アルバム1曲目にふさわしい勢いのあるナンバー。

2.Bodysnatchers

ぶっとい音のギターリフから始まる疾走感あるロックナンバー。
1曲目に続いて勢いでゴリ押ししてくる曲ですね。
使っている楽器はオーソドックスで、音もバンドサウンドなんだけど、新しく感じるのはフレーズのセンスですかね。
中盤のアコギとトムのファルセットボイスの絡みも素晴らしい。
ラストのギターソロもいかにもジョニーなサウンド!

3.Nude

ここでメロディアスなナンバー。
この曲は「OK Computer 」ぐらいのときからライブで演奏されている曲です。それからだいぶアレンジが変わりましたね。
3拍子でベースのハイポジションのフレーズをメインに、トム・ヨークの高音ボイスが冴え渡る1曲。とにかくメロディが美しいです。
とくに後半の「Dirty mind is thinking〜」の部分は演奏が止まり、トムの声だけになります。その瞬間の空気といったら、鳥肌です。

4.Weird Fishes/Arpeggi

軽快なドラムとクリーントーンのギターアルペジオの絡みが非常に心地よいイントロ。
このアルペジオはいかにもRadiohead (レディオヘッド)ですね。
ドラムとベースとギターのシンプルな演奏に、トム・ヨークの歌うメロディもまたシンプルで儚い。
途中からはエドのコーラスとエレクトロ音が加わり、かなり緻密な展開に。
その後のギターと歌だけになる部分はかなりの鳥肌モノ。

5.All I Need

ストリングスから始まる、壮大さを感じさせるナンバー。
リズムはゆったりで、シンセベースの音が印象的です。暗めの歌メロディに響くベルの音。
淡々としつつも深く入り込んでくる、静かなエレクトロナンバー。
ラストは生ドラムとトム・ヨークのシャウトでカオスに。

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6.Faust Arp

アコースティックギターの弾き語り。
お得意のアルペジオに、ストリングスでゴージャスさも加わっています。
その上に乗る、囁くようなトムのボーカルが切ない。
でもメロディは可愛らしさも兼ね備えている、不思議な曲です。

7.Reckoner

これほど美しい曲もなかなかないでしょう。
トムの弾くクリーントーンギターのアルペジオをベースに、ピアノ等が重なります。ややこしい展開はなく、基本的には同じフレーズが繰り返されます。
しかしながらこの曲の主役はやはりボーカルでしょう。
全編ファルセットで歌う、あまりにも切なく美しいメロディに、聴いた瞬間心を奪われます。
これはRadiohead (レディオヘッド)以外のバンドには絶対に出せない音です。
アルバムのリードトラックと言っていいでしょう!

8.House Of Cards

ギターのカッティングから始まる、Radiohead (レディオヘッド)流のカントリーソングといった印象の曲です。
陰鬱さは感じられず、歌メロディも明るめです。
リバーブがたっぷりかかったボーカルはダブの要素も感じられますね。
リズムもゆったり目で、聴いていて非常に気持ちよくなる1曲。

9.Jigsaw Falling Into Place

アコースティックギターのマイナー調アルペジオから始まる、疾走感のあるロックチューン。
アコギを使いつつ、カオスな雰囲気を出すのはさすがですね。
トム・ヨークのボーカルは低音で言葉を詰め込み、あまりメロディはない歌い方です。
途中からは1オクターブ上げて歌い出し、そこからカオスに向かいます。
終盤は不穏なシンセの音が加わり、トムのテンションも最高潮。
これは聴いているこちらも高揚せずにはいられません!

10.Videotape

ラストは悲しげなピアノバラード。
トム・ヨークの声を存分に楽しめる曲です。余計なエフェクトもなく、声そのものをそのまま聴かせてくれます。
もちろんメロディは極上。
展開もシンプルに、1つのフレーズと歌メロディを繰り返します。
味付けに打ち込みのドラムなど入ってきますが、それがまた気持ちいいです。切なさを残しつつ、アルバムは終了。

レビュー総括と感想

このアルバムはかなりロックなアプローチをメインにしている印象です。
「KID A」以降のアルバムに比べて、ギターや生ドラムをメインに組み立てる曲が多いと感じます。
Radiohead (レディオヘッド)本来の魅力を最大限に引き出した、という感じでしょうか。
もちろん要所要所ではエレクトロ音や打ち込みも使っていますが、非常にバンドらしい音と言えると思います。
かといってマネできる音ではないですけどね…。
一言でいうなら、「バンドマンが出したいと思っているけど誰も出せない音」です。
メロディがあまりない曲でも、不快さは一切なく引き込まれる、不思議なアルバム。
Radiohead (レディオヘッド)の「In Rainbows」おすすめです。

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