【邦楽アルバム】斉藤和義 「風の果てまで」レビュー

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風の果てまで (通常盤)

さて今回は斉藤和義の「風の果てまで」をレビューします。
斉藤和義は日本のシンガーソングライターです。アコースティックギターのイメージが強いですが、エレキギターのロックもこなすアーティスト。
2017年現在は20年以上のキャリアで日本を代表する男性シンガーソングライターとしての立ち位置を完全に確立していますね。
音楽だけではなく、人としての魅力に溢れたアーティストです。

斉藤和義 「風の果てまで」レビュー

斉藤和義の「風の果てまで」は2015年発売の18thアルバムです。
18枚目ともなるといい加減飽き飽きしそうなものですが、そこはやはり斉藤和義。相変わらずの心にしみるメロディと歌詞。時に攻撃的にもなりますが、それがまたカッコいい!非常に良いアルバムです。

では全曲レビューします。

1.あこがれ

歪んだギターのミュート混じりのコード弾きからアルバムはスタート。
ミドルテンポに重なるマイナー調のコードにちょっと不思議な歌詞が非常によく合います。
ロック調で勢いもあるのでオープニングにはもってこいのナンバー。

2.さよならキャディラック

続いてさらにロック感の増したナンバー。歌詞はかなり攻撃的で、ロックな演奏とマッチ。
特に「聞きたくないヤツは飛ばしな 無菌パックのラブソング聞いてな」なんかはシビレますね!
こういう尖った部分は失いたくないものです。

3.傷口

単音でハネたギターのリフがずっと続くロックナンバー。歌詞がかなりいい感じ。
特にサビの「傷口痛むくせに すぐたいした事ないって言う」というフレーズがグッときますね。
こういう曲って普通はサビではコード弾きになったりすることが多いですが、この曲は最後までハネたリフのままで、ロック感を損ないません。

4.攻めていこーぜ!

聴きやすいメロディのロックナンバー。構成も非常にシンプルで、じっくりメロディと歌詞を楽しめます。
「攻めていこーぜ 守りはゴメンだ」など、かなり前向きになれる1曲。

5.アバリヤーリヤ

サイケっぽさを感じるイントロ。シタールの音がまた怪しさを醸し出します。
そんな異色な曲ですが、メロディは聴きやすいのが不思議。
「アバリヤーリヤ〜」の連続で体が勝手に動きますね。踊れるサイケナンバー。

6.夢の果てまで

オシャレなギターのカッティングから始まるファンクナンバー。
テンポはゆったりで、横ノリな感じ。斉藤和義の声も優しく、絞り出すようなハイトーンが心地よい。

7.小さなお願い

マラカスの音とアコースティックギターのカッティングのイントロ。
ややマイナー調なコードに斉藤和義のボーカルは優しげ。
サビというサビがなく、流れるように進んでいくメロディが秀逸な1曲。

8.恋

アコースティックバラード。とにかくメロディがよい。壁のように重なるアコースティックギターとキレイなメロディが非常によく合います。
男の情けなさを書いた歌詞も秀逸。
過去の男とキスした経験を聞いておきながら、「キミは素直に答えるけど そこまでは聞いてないよ」等、この歌詞は本当に凄いですね…
これはかなりの名曲!

9.シンデレラ

オーソドックスなロックナンバー。
間奏のリフはかなりロック感を煽ります。また、ブルースハープも入り、王道ロックな展開。
歌は少し暗めのメロディ。

10.時が経てば

三拍子のテンポにアコースティックギターのジャカジャカが合う、ラップ調のナンバー。
歌詞はまるで小説のようで、端々に散りばめられた言葉たちがいちいち突き刺さる。
この歌詞はまさに斉藤和義の真骨頂ですね。最高としか言いようがない。
「時が経てば忘れられることだってあるってのに」は完全にキラーワード。
ラストの「がんばれ 負けるな」は真剣に泣けます。

11.Player

ゆったりフワフワしたポップソング。
サビのコードはセブンスを多用しているのか、浮遊感をさらに強調します。
あまり深く考えずにボーッと聴きたい1曲。

12.Endless

爽快なポップソング。ギターの歌。
斉藤和義のギター好きさが伝わって、こちらまで微笑ましくなる1曲。
メロディもポップで、サビは少し涙を誘う切ない音ですね。

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レビュー総括と感想

全体的にロック色が強めのアルバム。
相変わらず歌詞とメロディのセンスがバツグンですね。
演奏がロックな曲でも、優しいメロディと暖かい歌詞でスッと心に入ってくるところはさすが。
毎度のことですが、かなりレベルの高いアルバムだなと。
こんなに一般の人の心を掴む歌詞とメロディを書き続けるのは才能の賜物。
その中でもやはりクライマックスは10曲目の「時が経てば」ですね。
アコースティックとロックが爆発して、さらに歌詞とも融合して爆発する感じ。意味不明ですが、それほどのインパクト。
斉藤和義の「風の果てまで」非常におすすめです。

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