【洋楽アルバム】Radiohead 「The Bends」レビュー
さて今回はRadiohead(レディオヘッド)の「The Bends」をレビューします。
私は自他共に認めるRadiohead(レディオヘッド)の大ファンです。
1番好きなアルバムは3rdの「OK Computer 」ですが、「The Bends」もかなり好きなアルバムですので、張り切ってレビューしたいと思います。
Radiohead「The Bends」レビュー
Radiohead(レディオヘッド)の「The Bends」は、1995年発売の2ndアルバムです。
次作の「OK Computer」やその次の「KID A」なんかが歴史的名盤ですが、この「The Bends」も才能をまざまざと見せつけてきます。
レディオヘッド特有の沈み込むような陰鬱感はあまりなく、バンドサウンドを全面に押し出したギターロックアルバムです。
では全曲レビューします。
1.Planet Telex
トレモロの効いたキーボードにタイトなドラムが心地よい1曲目。
やや歪ませたトムヨークのボーカルもポイント。
ただのギターロックではない!という感じがひしひしと伝わる曲。
2.The Bends
ディストーションギターのコード弾きが気持ち良いイントロから始まるタイトル曲。単純なポップではなく、メロディもヒネた感じのする、初期レディオヘッドらしい1曲。
3.High And Dry
次の「Fake Plastic Trees」並みのメロディの美しさです。
私はこの曲はかなり好きなのですが、メンバー含め、あまり評価が高くない曲ですね。
派手な展開はないですが、アコースティックギターのリフとファルセット混じりのトムヨークの声が非常にキレイな曲。
4.Fake Plastic Trees
アコースティックバラードで、レディオヘッドの中でもかなりの代表曲と言えるでしょう。
アコースティックギターのストロークと、繊細で美しいメロディがマッチします。
トムヨークの声の綺麗さが際立つ1曲。
5.Bones
おバカロック的な曲。1stアルバムに入っていてもおかしくない感じの荒々しさが感じられます。
6.(Nice Dream)
3拍子のアコースティックソング。
この曲もメロディが秀逸。トムヨークの囁くようなボーカルは子守唄のようですね。
ギターソロ部分は聴いただけでジョニーのギターとわかるフレーズでテンションがあがります。
7.Just
グランジ・オルタナを感じさせるイントロからノックアウトされます。
レディオヘッド流のグランジパンクソング。全体的にメロディアスではありませんが、脱力系のトムヨークのボーカルもカッコいい!
8.My Iron Lung
これは結構ライブでも演奏される定番曲です。
トリプルギターのギターロック。
基本的にはゆったりファルセット混じりのメロディを聴かせますが、サビはいきなりメロディなしの無法地帯化。ジョニーお得意のクロマチックフレーズも炸裂し、ロック感あふれる展開。カッコいい!
9.Bullet Proof..I Wish I Was
アコースティックギターのコードストロークにピンクフロイド風のノイズを加えたバラードソング。
サビのトムヨークのファルセットボイスにギターのアルペジオが絡み合う部分は美しさの極み。
儚く美しい1曲。それに尽きる。
10.Black Star
ザ・ギターロック。
これはギターロック界に残る名曲でしょう。サビのボーカルが得意のファルセット系ではなく、ややがなり気味なのも男気を感じます。
11.Sulk
こちらもギターロックナンバー。
特にサビのメロディは胸が熱くなります。特に後半の転調してからは、ハイトーンでありながらも地声で出すトムヨークの声が最高。
展開はレディオヘッドにしては地味ですが、曲の良さでカバーです。
12.Street Spirit(Fade Out)
マイナー調の不穏なアルペジオが延々と続く曲。これもライブのラスト曲などによく演奏されます。
目をつぶってじっくり聴くと、不安を感じつつもどこかに心地よさを感じます。
そんな余韻をのこしながらアルバムは終了。
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レビュー総括と感想
3rd以降のRadiohead (レディオヘッド)は、かなり陰鬱な方向に転換していきます。
私はそれもたまらなく好きなのですが、人によっては聴きにくいなどあるかと思います。
しかしながらこの「The Bends」については陰鬱感はあまりなく、非常に良質なギターロックアルバムです。
もちろんレディオヘッドならではの展開はすでに確立されていますが、キャリア通してもかなり聴きやすいアルバムだと思います。
ちなみに日本版のボーナストラック2曲もとてもいい曲です!
Radiohead(レディオヘッド)の「The Bends」文句なしにおすすめです。