【邦楽アルバム】Judy And Mary「MIRACLE DIVING」レビュー
さて今回はJudy And Mary(ジュディアンドマリー)の「MIRACLE DIVING」をレビューします。
現在30代中盤の人には共感いただけると思いますが、ジュディマリは私の青春そのものです!
もちろんYUKIのボーカルも大好きですが、TAKUYAのギターがたまりません。
ここまでやりたい放題のギターでこれだけ売れたのはこの人しかいないでしょう。
Judy And Mary「MIRACLE DIVING」レビュー
Judy And Mary(ジュディアンドマリー)の「MIRACLE DIVING」は1995年発売の3rdアルバムです。
この「MIRACLE DIVING」「THE POWER SOURCE」「POP LIFE」あたりは完全にジュディマリ黄金期と言えるでしょう。
突き抜けたポップセンスにYUKIの伸びやかなボーカルにTAKUYAのやりたい放題のギターが魅力です。それを支えるリズム隊も安定の演奏。
では全曲レビューします。
1.Miracle Night Diving
水の中のような泡の音から始まる、ギターのリフが印象的なロックナンバー。
前作「Orange Sunshine」とはかなり印象が違う曲です。
でもポップさは健在、どころか磨きがかかっています。
最後のYUKIのラップ調のボーカルとカオスな演奏もグッド。
2.Over Drive
有名シングル曲。
スカッと爽快なポップソング。
もちろんいい曲ですが、個人的にはジュディマリではもっといい曲が他にあるけどなーと昔から思っています。
3.KYOTO
流れるような美しい曲。
少しコーラスがかかったギターのフレーズがYUKIのボーカルと絡み合って非常に心地よい。こんなにしっとりした綺麗な曲なのに、終始ギターは動きっぱなし。でもそれが不愉快ではないのです。
間奏とアウトロのギターソロのフレーズも見事に曲の雰囲気とマッチ。
4.Little Miss Highway
不思議なリフから始まる捻くれポップソング。
サビのメロディはやや泣が入っていて、とても聴きやすい。
「君はワガママだねぇ・・・ は?」がチャーミング。
やはりここでもボーカルに絡むギターフレーズがポイントですね。 1番と2番でフレーズが違うのもニクい。
5.あなたは生きている
痛快なギターポップナンバー。あまり捻くれ感はなく、ストレートな展開。個人的にはジュディマリっぽさはあまりないです。
しかしながら美メロでかなり聴きやすく、ラストのタッピングがよいです。
6.ドキドキ
楽しいポップチューン。シングル曲です。
楽しげなんだけど、なんだか切なさを感じるメロディが素敵。
ジャキジャキのカッティングにリズムがよくわからないギターソロ。
サビはブラスも入って豪華ですね。
7.ステレオ全開
もうイントロからよくわかりません。
キレッキレのギターのカッティングが魅力なノリノリナンバー。
歴代J-POPアーティストでこんなギターを弾いた人は他にいないでしょう。
この演奏はメチャクチャ難しいと思います。
YUKIの歌メロや歌詞も非常にいいんですが、ギターが歌いすぎて霞んでしまうほど。
8.Oh!Can Not Angel
ロック魂溢れるリフが気持ちいいナンバー。
展開はシンプル。サビのメロディは楽しげでいながらも、歌詞にある「うまくいかない恋に悩むの」のとおり、悲しさも感じられます。
この辺はジュディマリの得意なメロディですね。
9.プラチナ
ハイロウズの甲本ヒロトと真島昌利が参加している曲。
だからかどうかわかりませんが、パンクロック調の演奏です。
これは歌詞がとてもよいです。
「挙げた手の先は震えてる 憧れのスターには なれない」など、胸が痛くなりますね。
10.アネモネの恋
これまた悲しさを含んだポップソングです。演奏はどポップなのに何故か胸を圧迫するメロディと歌詞。
ラストの「ララララフー」のボーカルとギターの絡みが最高。
11.帰れない2人
クラシックギター弾き語り。
これも凄い。TAKUYAが昔のインタビューで「ライブでこの曲が終わるとホッとする」というようなことを言っていた記憶がありますが、それも納得の緊張感。
しっとりとアルバムは終了します。
スポンサーリンク
レビュー総括と感想
私はギターのTAKUYAの大ファンなので、基本的にギターばかり聴いてしまいます。TAKUYAの才能が開花しつつあるアルバムですね。
次作やその次のアルバムはさらに変態ギターが炸裂していますので、別途レビューしたいと思います。
アルペジオ混じりのカッティングや、メロディに絡めた歌うようなギターは素晴らしいの一言。
老若男女問わず楽しめる1枚。
Judy And Maryの「MIRACLE DIVING」文句なしにおすすめです。